Meta広告のクリエイティブはCPMを見る

Meta広告にはCPM（インプレッション単価）という指標がありますが、
CTR・CVR・CPC・CPAなどの主要な指標に比べて、注目される機会は多くないかもしれません。

しかし クリエイティブが成果の中心になるMeta広告においては、CPMは非常に重要な指標 だと考えています。

本記事では、
Meta広告を運用するうえで、なぜCPMが重要なのか
そしてその理解をもとに、獲得数を伸ばすためのポイントを解説していきます。

CPMを見ると、今どんなユーザー層に配信しているかが分かる

「CPMをチェックしよう」と言われますが、その理由として語られる内容は、

• 競合が多い

• ターゲットが狭い

• クリエイティブ品質の影響

など、やや抽象的な内容に留まりがちです。

しかし、CPMにはもっと実務的な意味があります。

CPMを見ると、広告が“潜在層”に届いているのか、“顕在層”に寄っているのかが分かります。

これが分かるだけで、

• 強化すべきクリエイティブの方向性

• 改善すべきポイント

• 次の打ち手の判断

が明確になります。

なぜCPMで潜在層／顕在層が分かるのか？

CPMは「母数 × 競合 × 見込み度」を反映する指標

CPMは単なる露出コストではなく、配信ファネルを読み解く指標です。

● CPMが高い → 顕在層に寄っている

理由：

• 顕在層は購買意欲が高い

• 競合が多く入札が集中

• 母数が少なく単価が上がる

● CPMが低い → 潜在層に広がっている

理由：

• 興味が薄い層は競合が少ない

• 母数が大きく配信が伸びやすい

• 単価が下がりやすい

実際のデータでも潜在層／顕在層の差が表れる

以下は野菜宅配サービスで「顕在向け」「潜在向け」に動画を作り分けた事例です。

同じサービスの動画でも、CPMが約1.7倍違います。

これが、狙っているファネルによってCPMが変わる根拠です。

様々な事例でも同様であり、ファネルごとにCPM帯が変わるのは再現性の高い傾向です。

ここから分かるのは、顕在層を狙い続けるとCPMが高騰し、いずれ獲得が伸びなくなるという点です。

顕在層だけでは獲得は頭打ちになる

顕在層向け配信はCVに繋がりやすいものの、次のような限界があります。

• 母数が少ない

• CPMが高騰しやすい

• CPCが上がりCPAが悪化

• 広告学習が安定しない

• 新規獲得が伸びにくい

そのため、長期的な獲得拡大には
低CPMでリーチできる“潜在層”の開拓 が不可欠です。

潜在層に広げる最も効果的な手段は「動画」

静止画より動画の方が潜在層に届きやすい

以下は野菜宅配サービスにおける静止画と動画の比較です。

動画は CPMが大幅に低く、CPAも改善しています。

潜在層に届く動画を作るポイント

CPMが低くなる“潜在向け動画”の3つの特徴

① 入り口を広げる（テーマを拡張）

「野菜宅配 → 野菜 → 健康 → お金（節約）」のように、興味母数を広げる。

本能的欲求（食欲・驚き）を利用する動画も効果的。

② UGC風に寄せる（広告感を抑える）

Instagram・TikTokのような自然な映像に寄せると視聴が伸びやすい。

③ インフルエンサーを起用する（認知を利用）

動画 × 記事LPは潜在 → 顕在化の強力な導線

潜在層はCVRが低く、いきなり通常LPに飛ばすと離脱しやすいため、記事LPが効果的です。

記事LPの強み

• 課題 → 共感 → 解決の流れを自然に作れる

• 読み物として離脱が少ない

• 理解が深まり顕在化が進む

結果として、最終LPでのCVRが向上します。

スワイプ型記事LPは特に相性が良い

Instagramに近いスワイプUIで読み進めやすく、理解も深まりやすい形式です。

弊社では 動画 × スワイプ型記事LP を潜在層開拓の主力施策として活用し、多くの成功事例があります。

詳しい情報が知りたい広告主様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

• CPMを見ると、どの層に配信されているかが分かる

• 顕在層だけでは獲得は頭打ちになる

• 潜在層開拓には動画が最も効果的

• UGC・インフルエンサー活用でさらにCPMを下げられる

• 動画 × 記事LP（特にスワイプ型）が最も再現性の高い導線

これらのポイントをしっかりと理解し、実践することで、Meta広告で獲得数をより伸ばしていけると思います。