【初めてでも5分で分かる!】ディスプレイ広告とは?メリットやデメリット、費用の仕組みを解説
ディスプレイ広告とは、数あるインターネット広告の中でもメジャーな広告手法です。
Webサイトやアプリ上に画像や動画、テキスト形式で広告が表示されます。
リスティング広告とは違い、検索行動を伴わないユーザーに対しても認知拡大から成果獲得まで幅広い目的で使用することができる点が特徴です。
この記事ではディスプレイ広告のメリットやデメリット、費用が発生する仕組みを解説します。
ディスプレイ広告とは
「Google 広告」や「Yahoo!広告」に加え、「Googleが所有する掲載面」にのみ広告を配信でき、2020年4月に全世界で利用可能になったGoogle 広告Findキャンペーンによる成果改善事例も弊社実績として蓄積してきました。
「Find キャンペーン」については以下の記事をご参照ください。
https://shift-web.myshopify.com/blogs/blog/3423
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリを回遊している検索行動を伴わないユーザーに対しても広告を表示させることができます。
Webサイト訪問歴のある顕在層のユーザーや商材と関連性の高いコンテンツ掲載面に向けて広告を配信でき、認知拡大から成果獲得まで幅広い目的で使用することができる点が特徴です。
またディスプレイ広告の掲載面は「Gmail」や「YouTube」、「Discover」といったGoogleが所有する掲載面、「Yahoo!ニュース」や「Yahoo!天気」といったYahoo!面の他、Webサイトやアプリなど、ディスプレイ ネットワークを通して、世界中のインターネット ユーザーの 90% 以上に広告を表示することができます。
- Google 広告 ヘルプ|Google ディスプレイネットワークについて
- Yahoo!マーケティングソリューション|広告掲載メディア
- Google 広告 ヘルプ|Google Findキャンペーンについて
ディスプレイ広告のメリット
潜在層にアプローチできる
ディスプレイ広告では、Webサイトやアプリを回遊している検索行動を伴わないユーザーに対しても広告を表示させることができます。
まだ商材を知らないユーザーに対して、認知拡大を図れる点が特徴的です。
ユーザー層が狭いリスティング広告と比較すると、事業拡大のキーとなる潜在層にアプローチできます。
少額から始めることができる
ディスプレイ広告は少額で出稿開始することができます。
「Google 広告」「Yahoo!広告」「Find広告」でも最低出稿金額は設定されていないため、1クリックあたりの費用によって金額は変動しますが1,000円からの開始も可能です。
また1日あたりの予算上限を設定することも可能であるため、リスクをコントロールしながら配信できます。
※ただし1日の予算上限を超える場合もあります(詳細はこちら)
ターゲティングの種類が豊富
ディスプレイ広告は、過去サイト訪問歴のあるユーザーや過去似たような商材の購入履歴があるユーザーなど、顕在層に対しても広告を配信することができます。
大別して年齢や性別といった人軸、プレイスメントやサイトカテゴリーといった掲載面軸でのターゲティングが可能であり、複数のターゲティング方法を組み合わせることで目的に応じた広告配信を行うこともできます。
- 年齢
- 性別
- 地域
- 曜日、時間帯
- デバイス
- ライフイベント
- インタレストカテゴリー
- サーチターゲティング
- サイトリターゲティング
- 類似拡張
- プレイスメントターゲティング
- サイトカテゴリーターゲティング
...など
クリック単価が比較的安価
特に金融や人材など顧客単価が高い商材では、競合出稿が多いリスティング広告と比較してクリック単価が安価な傾向にあります。
リスティング広告はコンバージョン率が高い媒体であり、競合出稿が多かったり、広告ランクが低いとクリック単価が引き上げられてしまいます。
一方ディスプレイ広告は、関連する Web サイトやアプリなど掲載面が豊富であり、オークションの機会が多く発生することで結果として入札価格が低くなり、クリック単価が比較的安価な傾向にあります。
画像・動画での訴求ができる
テキストだけでは伝わりにくい商品やサービスの魅力を画像や動画で訴求することができます。
例えば、実際の商品の写真や使用例などを画像や動画で訴求し、テキストで補足することでユーザーに具体的な使用シーンやベネフィットを想起させることができます。
また、自社のロゴや商材のイメージを画像や動画で訴求し、繰り返し広告接触を図ることでブランディングしていくことも可能です。
ディスプレイ広告のデメリット
リスティング広告と比較してコンバージョン率が低い
リスティング広告は、検索行動を伴うユーザーに対して広告を配信するため、購買意欲が高くコンバージョン率が高い傾向にあります。
しかしディスプレイ広告は、Webサイトやアプリを回遊している検索行動を伴わないユーザーに対して広告を配信するため、潜在層を含め幅広いユーザーに広告を配信することになり、結果的にコンバージョン率が低くなってしまいます。
リソースがかかる
分析できるデータがターゲティング、テキスト、画像、動画と数多くあるため、改善していくためには日々の実績を確認しなければなりません。
ディスプレイ広告でも、リスティング広告同様に中長期的に運用していくことで成果を改善、向上させていくための時間的リソース、人的リソースが必要となります。
また、アップデートが早く1年前の情報が古くなることがある業界であるため、日々更新されていく運用情報をキャッチアップすることも重要です。
ディスプレイ広告の費用
インプレッション課金制
広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金形態です。
インプレッション課金では表示回数が最大になるように広告が配信され、より多くのユーザーに見てもらえる可能性が高くなります。
またクリック課金やコンバージョン課金とは異なり、ユーザーのアクションに影響されないため料金設定がしやすい点が特徴です。
クリック課金制
クリックされるごとに費用が発生する課金形態です。
広告がいくら表示されていてもクリックされることがなければ、費用が発生することはありません。
誤クリックを除きそもそも広告への関心が高いユーザーしかクリックしないため、インプレッション課金制と比較して費用対効果が高くなりやすい点が特徴です。
コンバージョン課金制
コンバージョンが発生するごとに費用が発生する成果報酬型の課金形態です。
資格要件を満たしているGoogle広告アカウントのディスプレイ広告のみ、目標コンバージョン単価の入札戦略でコンバージョン課金を使用することができます。
コンバージョンにつながったインプレッション、インタラクション、クリックについては、料金は発生しません。
たとえば、目標コンバージョン単価を 10 米ドルに設定し、1 か月間に 10 回のコンバージョンが発生した場合、請求額は 100 米ドルになります。
Google 広告 ヘルプ|ディスプレイ キャンペーンでコンバージョンに対するお支払いを使用する
さいごに
ディスプレイ広告の基礎についてまとめてきました。
この記事に触れて少しでもディスプレイ広告のことを知っていただけたら幸いです。
運用情報が日々アップデートされたり、競合による出稿が変化したりと日々の環境が変わっていくため、成果を上げ続けることは大変です。
ディスプレイ広告は潜在層へのアプローチ、事業拡大における重要な手段のひとつでもあるため、人的、時間的リソースを割き、成果を上げるための組織体制づくりを行っていきましょう。
この記事を書いた人
Yasuo Iwasaki