【Web広告運用講座 vol.4】LTVを向上させるWeb広告戦略
みなさん、こんにちは!
新卒1年目の山口です。弊社では月に1度、テクニカルマネージャーの釜によって釜飯御膳なるWeb広告勉強会が開催されています。
今回は、先日開催された「第4回釜飯御膳:LTVを向上させるWeb広告戦略」で得た知識をみなさんにご共有したいと思います!
「Web広告を配信しているものの売上に繋がっていない...」
「LTVの高いユーザーをWeb広告で獲得したい...!」
という方は今回の内容を参考に、LTVを高めるWeb広告戦略を立ててみてください!
1.LTVとは
概要
まず、LTVの定義を整理します。下記の記事によると、
LTVとは、Life Time Value(ライフ タイム バリュー)の略で、「顧客生涯価値」と訳される。一人、あるいは一社の顧客が、特定の企業やブランドと取り引きを始めてから終わりまでの期間(顧客ライフサイクル)内にどれだけの利益をもたらすのかを算出したもの
と定義されています。一口に言えば、「LTVとは自社にどれだけの利益をもたらしてくれるかを表す数値」になります。
そして、LTVの高いユーザーとは、この図でいうと6年継続でサービスを使用している加藤さんになります。
計算式
次に、LTVの計算方法も確認しましょう。世の中には、数多くの計算式が存在しております。例を挙げると下記の図にある式ですね。たくさんあって、複雑ですよね。
商材によってどの計算式を用いるかは異なるので、取り扱っている商材に合った計算式を使いましょう。
代表的な下記の計算式を基に考えると、「1人(1社)あたりの収益を増やすか」「購入回数を増やすか」がLTVを向上させるカギになります。
2.LTVを考慮した広告運用
広告運用でできること
さて、ここからが本題です。LTVを向上させるために広告運用では何ができるのか。そもそも、広告運用の役割とは「集客を効率化すること」です。そのため、今回焦点を当てるポイントとしては、1人あたりの収益や購入回数の増加ではなく、「購入客・継続客のデータを分析して、集客に活かすこと」になります。
カードローンの商材を例に考えてみましょう。少し話は逸れますが、この2つの広告を比較したときCPAが低いのはどちらの広告になると思いますか?(※CVポイント:申込)
断言はできませんが、「審査なし」を訴求した広告だと予想されます。なぜなら、審査がないことによりユーザーの申し込みのハードルが下がり、公式訴求のものよりもCVRが高くなると考えられるからです。
では、CVポイントを「申込」から「成約」に変えた場合、CPAが低いのはどちらの広告になるでしょう?
こちらも言い切ることは難しいですが、「公式」訴求をした広告だと推測されます。なぜなら「審査なし」を訴求した広告から流入したユーザーは質が低く、実際の成約に繋がらない可能性があると考えられるからです。
また、ユーザーの質が低いことは出金限度額にも影響を与えるので、LTVが低くなることも予想されます。
もし、審査なし訴求で流入したユーザーのLTVが低いとなれば、その広告を停止することでLTVの向上に繋がると考えられます。これが「購入客・継続客のデータを分析して、集客に活かすこと」になります。
管理画面上で計測できない成果地点
ただ、Web広告の管理画面上では、成約や出金に繋がったユーザーを計測できないため、「どのように申込以降の成果を計っていくのか?」が重要になります。
ここにあたっては、Googleアナリティクスやアドエビスを用いることで計測できます。
これらのツールではCVしたユーザーの識別番号を抽出できます。そして、最終的に出金に繋がったユーザーの識別番号と照合することで、成果に繋がったかを計測することが可能です。
まとめ
それでは、本日のまとめです。
- LTVとは自社にどれだけの利益をもたらしてくれるかを表す数値である
- LTVを向上させる広告運用とは「購入客・継続客のデータを分析して、集客に活かすこと」である
- Googleアナリティクスやアドエビス等のツールを用いることで、管理画面上でCVしたユーザーが実際の売上に繋がったのかを計測できる
今回の内容をもとに、ご自身の商材でLTVを高めるには、どのような広告運用ができるのか是非考えてみてください!