【Facebook広告】CVポイントをPV数に変更するためのタグ設定方法

by Yasuo Iwasaki

今回はGoogleタグマネージャーを活用して、Facebook広告でCVポイントをPV数に設定する方法をご紹介します。

突然ですがFacebook広告の運用で下記のようなお悩みはないでしょうか?

  • 本CVの件数が少ない
  • CVポイントをMCVに変更しても件数が少ない
  • 上記により情報収集期間が終わらず本CVもとれない

Facebook広告では、コンバージョンの最適化を行うため1週間に50件以上のコンバージョンが推奨されています。

コンバージョンに最適化する際は、1週間に50件以上発生するコンバージョンを選択することをおすすめします。

この件数が確保されないと、Facebookのシステムが情報収集を十分に行えません。

適切なタイミングで適切な利用者に広告を配信して最適な結果を得るため、Facebookのシステムは情報収集を行う必要があります。

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そこでGoogleタグマネージャーを活用して、CVポイントをPV数に設定する手順をご説明します。

PV数に設定するメリット

PVとはページビューの略称であり、Webサイトで表示されたページの閲覧数を指しています。
Webサイトにアクセスしたユーザーが1ページを閲覧するごとにPVがカウントされ、3ページ見た場合は3PVとなります。

3PVに設定するメリット

  • CVの最適化
    CV件数増加によるコンバージョンの最適化を図ることで成果向上が望める
  • ユーザーの質
    複数ページを見ている検討層ユーザーであるため、購入に比較的近い

設定手順

Googleタグマネージャーで3PV計測を設定する手順は以下のとおりです。

  1. PV計測用のカスタムHTMLタグを作成
  2. カスタムJavaScript変数を作成
  3. トリガーを作成
  4. カスタムイベント用のカスタムHTMLタグを作成
  5. イベントマネージャーでカスタムコンバージョンを作成

1.PV計測用のカスタムHTMLタグを作成

PVを計測するために「pvCount」とはこういうものであるという定義づけから行う必要があります。

①pvという変数を宣言し、sessionStrage.pvCountを数値化をする
②セッションがあった場合、1ずつ増加していく(2回目以降)
③pvCountに1をセットする(初回セッション時)

もしセッションが発生した場合、

→ pvCountに何も格納されていない場合(初回セッション)は、pvCountに1を格納

→ pvCountに格納されている数値をpvという変数で宣言。セッションが発生するごとにpv + 1されていくことで、ブラウザ上にPV数を数値として保存

という意味合いの下記コードをカスタムHTMLタグに入力します。

if (Boolean(sessionStorage.pvCount)) {
 var pv = Number(sessionStorage.pvCount)
 sessionStorage.pvCount = pv + 1
} else {
 sessionStorage.setItem("pvCount", 1)
}

2.カスタムJavaScript変数を作成

下記コードを入力してカスタムJavaScript変数を作成します。

function() {
return sessionStorage.getItem('pvCount'); }

これによりブラウザ上に数値として保存されたPV数を上記の変数で引っ張ってくることができます。

3.トリガーを作成

トリガーの種類をページビューに設定し、②で作成したJavaScript変数を紐づけ、PV数を3に設定します。

これにより3回PVした時点でタグが発火します。

4.カスタムイベント用のカスタムHTMLタグを作成

下記コードを入力してカスタムイベント用のカスタムHTMLタグを作成します。
カスタムイベント名は任意ですが、今回はわかりやすいよう「3PV」で設定しています。



fbq('trackCustom', '3PV');

またPV数の発火を正確に計測するため、ピクセルタグが先に発火するようタグの順位づけを忘れず行っておきましょう。
このタグに③で作成したトリガーを紐づけます。

5.イベントマネージャーでカスタムコンバージョンを作成

Facebook広告イベントマネージャーにて、設定した任意のカスタムイベント名を選択し、カスタムコンバージョンを作成します。
合算イベントで優先順位をつけ、広告セットのコンバージョンイベントで選択します。

まとめ

PV計測用のタグを設定する手順のおさらい

  1. PV計測用のカスタムHTMLタグを作成
  2. カスタムJavaScript変数を作成
  3. トリガーを作成
  4. カスタムイベント用のカスタムHTMLタグを作成
  5. イベントマネージャーでカスタムコンバージョンを作成

PV計測用タグの設定方法は理解できたでしょうか。
MCVを設定しても、件数が少なく最適化がかからない、そんなときはぜひご活用ください!


この記事を書いた人

Yasuo Iwasaki