スマート自動入札で成果を上げる3つのポイント

by かずくん

Google広告には、広告グループやキーワードの入札単価を手動で調整しなくても、コンバージョンに繋がる可能性に基づいて機械が自動で入札価格を調整してくれる、大変便利なスマート自動入札という機能が存在します。

しかし、
「人力で入札単価の調整にかかる時間を削減してくれて、とても便利そう!」と思う反面

「自動入札を導入して成果が悪化してしまったらどうしよう.....」
「自分で入札単価を調整するハンドルが無くなるのはちょっと怖い.....」
と考えてなかなか導入に踏み切れない方もいると思います。

今回はそんな方のために、
自動入札で成果を上げるために重要な3つのポイントを解説していきます!
不安で自動入札を導入できない方も今回の記事を参考にしてぜひ導入してみてください!

スマート自動入札とは


まず「そもそもスマート自動入札ってなんだっけ?」という方のために
Googleの公式ヘルプを引用してザっとおさらいします!

スマート自動入札は自動入札戦略の一部で、機械学習を使用してコンバージョン数やコンバージョン値の最適化を行います。ひとつひとつのオークションごとに自動で正確な入札単価を設定することにより、既存のパフォーマンス目標と同等またはそれ以上の費用効率で、コンバージョン数やコンバージョン値を増やすことができます。

※引用元はこちら

要は、手動入札だとキーワード単位やデバイス単位などでしか入札単価を調整できなかったものが、スマート自動入札を導入することでひとつひとつのオークションごとに自動で正確な入札単価を調整してくれるというわけです。

スマート自動入札で成果を上げる3つのポイント


そして、そのスマート自動入札で成果を上げるためには
以下の3つのポイントが重要になります。

①コンバージョン率の高いユーザーのデータを蓄積する
②モニタリングでリマーケティングリストを紐づける
③ラストクリック以外のアトリビューションモデルを実装してみる

①コンバージョン率の高いユーザーのデータを蓄積する


こちらのヘルプの方で、1 か月以上の長い期間に 30 回以上のコンバージョン(目標広告費用対効果の場合は 50 回以上)を獲得していることを推奨している通り、スマート自動入札では、コンバージョンのデータを蓄積することが重要になります。その中でもコンバージョン率の高いユーザーのデータを蓄積することが重要になります!

コンバージョン率の高いユーザーのデータを蓄積することで
スマート自動入札に切り換えて、オークションが生じた時に
「このユーザーはコンバージョン率が高かったな....入札を強めよう...!」
という動きをしてくれるイメージです。

では、スマート自動入札はコンバージョン率が高いユーザーかどうかをどう判断するのかというと、こちらのヘルプで書かれているシグナルが考慮されます。

もし、コンバージョン率が低いユーザーだけでコンバージョンのデータを蓄積してしまうとコンバージョン率が低いユーザーに対して入札を強めてしまうなど、最適化がうまくいかない可能性があります。

そのため、自動入札に切り換える時は「コンバージョン率の高い検索語句で獲得ができているか?」などコンバージョン率の高いユーザーのデータを溜められているか?をチェックするようにしましょう!

②モニタリングでリマーケティングリストを紐づける


スマート自動入札のシグナルには、オーディエンスリストも含まれています。そのため、リマーケティングリストをオーディエンスリストとして紐づけることでスマート自動入札のシグナルの数が増え、より最適化を図ることができます。

例えば、サイト訪問30日のリマーケティングリストを紐づけ、そのオーディエンスリストの推定コンバージョン率が高い場合、入札を強化してくれるというわけです!

また、こちらのヘルプでは「ユーザーがセグメントに登録されている期間の長さが考慮され、このデータを使用して掲載結果が最適化されます。そのため、自動入札戦略を使用している場合は、期間に基づいてセグメントを分類する必要はありません。」と記載されているため、わざわざサイト訪問30日と60日のリストをどちらも追加はしなくても大丈夫なようです。

③ラストクリック以外のアトリビューションモデルを実装してみる


アトリビューションモデルをラストクリックにされている方は多いと思いますが、
こちらのヘルプによると、「ラストクリック」のアトリビューションモデルについて

「ラストクリック」でオンライン広告の成果を測定していますが、この方法では、コンバージョンの直前にクリックされた広告とそれに対応するキーワードだけがコンバージョンに貢献したとみなされるため、コンバージョンに至るまでにユーザーが行った可能性のある他の広告インタラクションは考慮されないことになります。

と記載されています。

そのため、コンバージョンに至るまでにいくつかの広告がクリックされていたとしても
それらは評価の対象外となってしまいます。

すると、本来最初の接点としてコンバージョンに対して大きく貢献していたキーワードも機械学習の中では、コンバージョンに貢献していないとみなされ、入札を弱めてしまう可能性が考えられます。

ラストクリックは無難なアトリビューションモデルではありますが、減衰や線形などコンバージョンに至るまでの経路を全て評価してくれるアトリビューションモデルを実装することで、より正確にスマート自動入札を働かせられる可能性もあるので検討してみることをおすすめします!

まとめ


以上がスマート自動入札で成果を上げる3つのポイントになります!
まとめると、「いかに質の高いデータを与え、最適化をうまく働かせていくか」ということが
スマート自動入札を導入する上での重要な考え方になります。

自動入札を導入すれば時間を捻出して
クリエイティブの制作やLPの改善などの
他の重要な業務に工数を振ることができるので、

自動入札の導入に不安な方も今回の記事を参考に
是非導入を検討してみてください!


この記事を書いた人

かずくん

愛知県名古屋市出身。地元の愛知教育大学を卒業後、新卒でShiftに入社し、現在はコンサルタントとしてマーケティング戦略の立案、広告運用などを行う。