【Facebook広告】ダイナミック広告でCVRを2.6倍にした話
こんにちは!昭和生まれのShift2年目若手社員、武田です。
会社帰りにビールを買って帰るのが日課なのですが、先日スーパーのレジのおばちゃんに「若いから年齢確認ね、免許証出して」と言われまして、おばちゃんと喜びの固い握手を交わしました。
さて、最近はEC案件を担当する機会も増えてきました。EC案件では基本的に商品数が多いため、商品カタログを使ったダイナミック広告にも取り組んでいます。今回は、Facebookでダイナミック広告を配信して、通常のリマケ広告との比較でCVRを2.6倍にすることができたので、配信の詳細についてご紹介します!
ダイナミック広告とは?
ダイナミック広告とは、ユーザーのサイト閲覧状況や興味関心等、行動や属性に基づいて最適な広告クリエイティブを自動で生成して配信する広告手法です。
(Facebookビジネスヘルプセンター 「ダイナミック広告について」)
例えば、たくさんの商品を取り扱っているアパレルのECサイトで、男性用の靴の商品詳細ページを何回も見ているユーザーがいた場合、このユーザーには「女性用のワンピース」の広告を表示するよりも、「男性用の革靴」の広告を配信した方が購入につながる可能性は高そうですよね?
このように、ダイナミック広告では、ユーザーの行動・属性データを取得して、取り扱い商品の中から最適な商品の広告を作成して配信することで高いCVRを実現できます。
Facebook ダイナミック広告のリターゲティングについて
Facebookのダイナミック広告では、大きく分けて、新規顧客獲得のための「幅広いターゲット層」へのターゲティングと、サイト・アプリ訪問者に向けた「リターゲティング」の2種類のターゲティングを利用できます。
今回はリターゲティングに注目して紹介していきますが、Facebookのダイナミック広告では広告セットの設定画面で、次の特色あるリターゲティングを簡単に設定することができます。
・閲覧またはカートの追加したが購入しなかった
商品を閲覧またはカートに追加した人に、カタログの商品を宣伝します。
・カートに追加したが購入しなかった
商品をカートに追加した人に、カタログの商品を宣伝します。
・アップセル製品
特定の商品セットから商品を閲覧またはカート追加した人に、カタログの商品を宣伝します。
・クロスセル製品
特定の商品セットから商品を購入した人に、カタログの商品を宣伝します。
・カスタムコンビネーション
「商品セット」「ユーザーアクション」「カスタムオーディエンス」を設定して、カタログの商品を宣伝するユーザーを細かく指定することができます。
例えば、「男性用シューズ」の商品を「カート追加」した「30日以内にサマーセール用ページにアクセスした」ユーザー、のように配信先を指定できます。
※以下の広告セットの編集画面からリターゲティングの設定ができます。
ダイナミック広告の配信結果
今回は、通常のリターゲティング広告を配信しているアカウントにて、「カートに追加したが購入しなかった」ユーザーを対象にダイナミック広告のリターゲティング広告を追加で配信してみました。
◎導入アカウント情報
・インテリアECサイト
・CVポイント:購入
サイト訪問者に対する通常のリターゲティング広告と、「28日以内にカートに追加したが購入しなかった」ユーザーを対象としたダイナミック広告のリターゲティング広告を同時期に配信。
検証結果(期間:約1か月)
表の通り、通常のリタゲ広告との比較でCVRが約2.6倍、CPAが約-36%となり、成果が改善しました!
考察
ダイナミック広告の場合は、ユーザーが実際にカート追加した商品を前面に打ち出した広告を配信することができるので、「コレ欲しいと思ってたんだよなー、やっぱり買っちゃおうか!」という感じで通常のリタゲよりも強力に購買意欲をくすぐり、CVRが高まったと考えられます。
また、今回は「28日以内にカート追加したが購入しなかったユーザー」をオーディエンスとして設定したため、単純なサイト訪問者に対する通常リタゲよりも確度の高いユーザーに絞って広告配信を行ったことも、CVR改善の要因と考えられます。
課題としては、カート追加ユーザーを配信対象としているため、潜在リーチが通常のリタゲよりも小さくなり、CPCが高い傾向にあることと、配信ボリュームが限定的になりCV獲得数は物足りないという点です。
こちらについては、現在カート追加から28日以内のユーザーを対象としているため、対象期間を延ばす等、CVR・CPAを維持しながらCVを最大化できるようにオーディエンスサイズを調整することで、更なる改善を図っていきます。
まとめ
オーディエンスが限定されることによる課題はあるものの、今回はダイナミック広告のリターゲティング配信を行うことでCVRを大きく改善することができました!
配信設定に多少ハードルはありますが、商品数が多く、カタログ配信が実施できるような案件では、ぜひ積極的に取り入れていただければと思います!
この記事を書いた人
ShoheiTakeda