【Googleショッピング広告】「目標広告費用対効果」の自動入札導入効果について
こんにちは、Shiftに入社してそろそろ2年目の武田です。
この1年で担当する案件も多種多様になってきて、最近はデータフィードを活用した動的リマーケティング広告やショッピング広告についても実施することが増えてきました。
今回は、新たにショッピング広告を担当し、自動入札の「目標広告費用対効果」入札戦略を導入したことで成果改善につながった事例について紹介します。
「目標広告費用対効果」入札戦略とは?
目標として設定した広告費用対効果(ROAS)に基づいて自動入札を行う入札戦略です。
広告費に対して目標とする売上がシビアに求められるEC等の案件で特に有効な戦略です。
導入に際しては、
・過去45日間にコンバージョンを20件以上獲得している必要がある
・最大限の効果を得るためには、過去30日間に50回以上のコンバージョンを獲得している必要がある
また、広告費用対効果を最適化の目標とするため、売上などのコンバージョン値を適切に取得できる状態にしておくことも必要です。
導入後は、設定した目標広告費用対効果を達成しつつコンバージョン値を最大化できるように自動で入札単価の調整が行われます。
導入前後の実績比較
前述のように、目標広告費用対効果の入札戦略導入にはある程度のコンバージョン取得が必要なため、今回の案件では運用開始直後は個別クリック単価制により手動で入札を行い、コンバージョンデータが溜まった段階で目標広告費用対効果の自動入札を導入しました。
◎導入アカウント情報
・インテリアECサイト
・CVポイント:購入
・導入キャンペーン:Googleショッピング広告
検証実績 (検証期間:各入札戦略にて約2週間)検証期間では、目標広告費用対効果の入札戦略導入後にROASが111%改善されました。
・入札戦略変更後にCPCが¥5、約-12%となり、目標ROAS達成の為にクリック数を確保できる範囲で入札単価を抑えて配信したこと
・シグナル(地域、時間帯、ユーザー属性等)を入札に反映させる度合が入札戦略変更により高まり、CVRが1.64%→1.87%と上昇したこと
がROAS改善の要因となっていると考えられます。
「目標広告費用対効果」入札戦略の注意事項
今回の検証で改善効果が見られた目標広告費用対効果の自動入札ですが、導入・運用に際してはいくつか注意が必要です。
・十分なコンバージョン数が溜まってから導入を行う
前述のとおり、導入にはある程度のコンバージョン数が必要となります。必要なコンバージョン数が確保できない場合には、別の入札戦略を検討するか、カート追加・フォーム遷移などのマイクロコンバージョンを設定してコンバージョン数を増やすなどの対応を取りましょう。
・目標広告費用対効果が適切かどうかを確認する
設定した目標広告費用対効果(ROAS)の達成に向けて入札単価を調整してくれますが、この目標は適切な値を設定する必要があります。
いくら高い成果を出したいからと言って、目標広告費用対効果が高すぎると、広告費を消費するほど目標から遠ざかってしまうと判断し、広告出稿を極端に抑制してしまうこともあります。
また、目標が低すぎると入札単価が高騰する原因にもなりますので、目標広告費用対効果が適正かどうかをチェックして調整し続けることが成果を出すポイントとなります。
以上、Googleショッピング広告での目標広告費用対効果の入札戦略導入実績についてご紹介してきました。
今回は検証期間も短く、初動の確認となりましたが、これからも実績を注視していきたいと思います!
この記事を書いた人
ShoheiTakeda