ランディングページのボタン色も大事

by Nguyen Huyen Trang

お久しぶりです!ベトナムから参りましたチャンです。皆さんお元気ですか?

最近お客さんのランディングページを改善する機会があったため、色々なことを検証できており、楽しかったです。本日はその検証結果を共有できればいいなと思いました。

事例詳細

  • 商材:電気
  • CVポイント:サービス使用登録

今回は、ランディングページ内の「サービス使用登録」ボタンクリック率で結果を評価します。そしてGoogle検索広告から流入したユーザーがランディングページ内のボタンにどう反応するか知りたく、ボタン位置・ボタン内容・ボタン色を検証いたしました。

*⃣検証軸:ボタンの位置、内容、色

検証結果

まず検証サイトはこんなイメージでした。「商品アピール」の箇所は商品の特徴をまとめて、「商品説明」の箇所はアピールについて詳細に説明したサイトの構成でした。

まずはボタンの位置(上・下)から行きましょう!

皆さんは「説明を十分に読んでから登録する派」と「とりあえず登録してみる派」どちら派ですか?私は前者なので下のボタンのほうがクリック率が高いのではないかと思っていました。

しかし上ボタンのクリック率が4倍高かった結果が意外でした。

これに関して原因を考察してみます。流入元は検索広告なので、ユーザーの購買意向が高いことと広告のタイトル・説明文が商品について十分に記載していることで、サイトに流入したユーザーが上部位置のボタンをクリックしがちと考えられます。

ちなみに登録キーワードの中に、TOP3流入のキーワードはランディングページの利便性が平均より上でした(一般系、部分一致KWです)

※「ランディング ページの利便性」は、広告をクリックしたユーザーにとってランディング ページがどれくらい関連性があり、役に立っているかを表します。ランディング ページのコンテンツとユーザーの検索語句との関連性の高さや、ページでの操作のしやすさといった要素が考慮されます。(Googleヘルプ)

ボタン内容でユーザーのモチベーションを高めるテクニックは...?

次はボタン内容です。先ほどの検証結果から「上部ボタン」がよいパフォーマンスであることがわかりました。
そこで上部ボタンの成果をさらに上げる方法を考えました。

まず広告文の作成方法を述べたいですが、広告文に形容詞を入れるとクリック率が高いということをよく聞いており、実際こういう広告を配信してみると、パフォーマンスが良い傾向がありました。そのため、ランディングページでも同様にボタンの内容を「登録はこちら」から「かんたん登録」に修正してみると結果が変わるかどうか検証しました。

その結果...

はい、「かんたん登録」ほうが4倍になりましたね。

やはり人間が面倒なものが苦手なようだから、広告タイトルみたいにボタンに “かんたん” “らくらく”などの文言を入れればユーザーのモチベーションが高まるかもしれません。

ボタンの勝ち色を探しに行きました。

最後にボタンの色がボタンクリック率を左右するのか検証しました。

今回ランディングページのリニューアルに合わせて、ページのコンセプトが変わりましたので、ボタン色もコンセプトカラーに基づいて変えられました。

その3つ色では白色のみが商品のブランドロゴにある色であり、マウスをボタン辺に移動するとボタン色が青くなります。ユーザーのブランド想起を促す色なので、白色のボタンがクリックされやすいと思っていましたが結果はそうではなく、オレンジ色のクリック率が高かったです。

ランディングページのバックグラウンド色は白色なので、見づらくなったためクリック率も期待より低かったのかと考えられます。一方暖色系のオレンジ色のほうが反応がいい傾向です。

こちらは色によってもたらす心理的効果も違っているようで、オレンジ色の場合は目に留まりやすい色なので、結果には大きなインパクトがあったようです。緑色もよいパフォーマンスでしたが、「電気」といえばオレンジ色イメージが強いかもしれません。

しかしサイトによって結果も異なるかもしれませんので、すべての場合「オレンジ色」が勝つわけではありません。ここでの結論は、ボタンが目立つようにしたほうが良い、ということでした。


この記事を書いた人

Nguyen Huyen Trang

ベトナム出身。地元の外国語大学を卒業後、日本で働きたく2019年に入社。現在は主にEC案件を担当。