品質スコアの概要と品質スコアを上げるための方法

by KengoTanaka

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前置きはここまでにして、今回は品質スコアの概要と品質スコアを上げるための方法についてご説明したいと思います。

品質スコアとは?

品質スコアは「広告の全般的な品質」を評価するもので、広告やキーワード、ランディングページの品質を表す指標のことです。

品質スコアはアカウントのキーワードごとに1~10までの数値で表され、数値が高ければ高いほど、品質スコアが高いということになります。

そして品質スコアは、次の3つの要素で決まります。

  • 推定クリック率
  • 広告の関連性
  • ランディングページの利便性

品質スコアが高いとどうなる?

品質スコアは高ければ高いほど広告主にとって良い影響があります。

その理由としては、「品質スコア=ユーザーが求めているものと広告とが、どれくらいマッチしているか」を現した数値だからです。

品質スコアは、広告やキーワード、ランディング ページの品質を表す指標です。品質スコアが高くなるほど、入札単価を低くおさえつつ、広告掲載順位を上げることができます。

Googleヘルプから抜粋 https://support.google.com/google-ads/answer/140351?hl=ja

ユーザーが求めているものと広告がしっかりと噛み合っていれば、媒体が「いい広告ですね」と判断してくれて、品質が上がるわけです。

逆にユーザーが求めているものと広告とのマッチ度が低いようであれば、媒体としては自社のサービス品質が低下することに繋がりますので、評価を下げざるを得ないのです。

品質スコアを改善することで得られるメリット

ここからは品質スコアを改善することで得られるメリットに関して説明していきます。

クリック単価が抑えられる

広告ランクは、入札単価、オークション時の品質(推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性など)、広告ランクの下限値、オークションにおける競争力、ユーザーが検索に至った背景および広告表示オプションなどの広告フォーマットの見込み効果を使って算出されます。

Googleヘルプより抜粋 https://support.google.com/google-ads/answer/1752122?hl=ja

品質が高ければオークションに有利になるため、その分クリック単価を抑えられることができます。

掲載順位が上がる

上で記述した通り、品質スコアが向上すればオークションに有利になるため、よりページの上部に広告を表示できる可能性が高まります。

検索広告は基本的に上位ほどクリック率が高い傾向にあるため、より多くのクリックを集めることが出来ます。

インプレッションシェアの損失を抑えられる

インプレッションシェアの損失は、下記の2種類がありますが、特に②広告ランクによるインプレッションの損失は品質スコアに大きく影響されます。

  1. 予算によるインプレッションの損失
  2. 広告ランクによるインプレッションの損失

広告ランクによるインプレッションシェアの損失を抑えられれば、より多くのユーザーに対して広告を配信することが出来ます。

どうやって品質スコアを上げる?

品質スコアを向上させるためには前述した3つの要素を切り分けて、それぞれの改善が行うことが必要となります。

広告の関連性

広告の関連性は、キーワードや検索クエリと、広告の見出しや説明文との関連性を指します。広告主様のキーワードを使用した検索で表示される広告が、ユーザーが探している内容と直接関係しているかどうかが大事になってきます。

具体的には

①想定される検索クエリが広告の見出し、説明文に含まれているか

②設定した広告文(タイトル・説明文等)は、商材としっかりマッチしているか

推定クリック率

推定クリック率は、特定のキーワードに対して表示された広告がクリックされる可能性を示すキーワードのステータスです。

推定クリック率は掲載順位や競合性など、さまざまな条件を元にクリック率の高さを正規化によって評価しており、推定クリック率を向上させるためにはクリックされやすい広告文の作成と適切なキーワード設定が必要となります。

ここで注意しておきたいことは入札単価を高めて掲載順位が上がったことで、結果的にクリック率が高くなることに関しては、品質スコアに影響しない、ということです。

掲載順位が上がれば下位の広告よりもクリックされやすくなる=クリック率は上がると思いますが、推定クリック率については、管理画面上のクリック率だけでなく、検索語句と広告の関連性などの複数のシグナルから予想し、総合的に判断されます。

ですので、品質スコアに影響を及ぼすクリック率は、システムによって推定されたクリック率であり、絶対値ではありません

ランディングページの利便性

ランディングページの利便性とは、広告をクリックしてサイトを訪れたユーザーが目的の情報をどの程度簡単に見つけられるかを示す Google 広告の指標です。広告をクリックしたユーザーにとって、ウェブサイトのランディングページがどれくらい有益で関連性があるかを表しているため、ページの関連性、情報の透明性、操作性がしっかりしているかが重要になります。

製品・サービスの説明や会社の説明をを具体的に記載しておくことで、サイトの透明性および信頼性を上げたり、サイトの読み込み速度を改善することで、いかにユーザーに満足してもらえるかを考える必要があります。

検索語句と関連性のあるキーワードを不自然に含めたり、するとユーザーにとって利用しにくくなる=ランディングページの利便性が下がるということになるので、「ユーザーにとって利用しやすいランディングページ」を意識して作成・修正していく必要があります。

まとめ

今回は品質スコアの概要と品質スコアを上げるための方法についてご説明させていただきました。

品質スコア等、結果から可視化しにくい指標は、数値だけに着目して運用してしまいがちなので、数値の中身はどうなっているのか、本当にユーザーにとって満足できる配信設計になっているのかを常に意識して、相手の立場に立つことを忘れずに運用していきたいですね。


この記事を書いた人

KengoTanaka

エンジニアから未経験でSEM運用者になりました。 広告運用はもちろん、動画撮影から編集まで幅広く携わっています。 レペゼン広島。