Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)のオーディエンスターゲティングについて
今回のブログでは2020年4月にすべての代理店にローンチされたYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)「※以下、YDA」のオーディエンスカテゴリーターゲティングについてまとめてみました。
そもそも「YDAとは?」という方は、よければ以下の記事をご参照ください。
https://shift-web.myshopify.com/blogs/blog/3342/
オーディエンスカテゴリーターゲティングとは
以前のYDNで実施できたインタレストカテゴリーターゲティングに代わり、YDAではオーディエンスカテゴリーターゲティングが提供されています。
「オーディエンスカテゴリーターゲティング」は、特定のカテゴリーに興味・関心を持つインターネットユーザーや、特定の属性を持つユーザー、ライフイベントを迎えるユーザー層に対して広告を配信するターゲティング機能です。
オーディエンスカテゴリーには3つの「カテゴリータイプ」があり、それぞれ複数の「オーディエンスカテゴリー」に分かれます。https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/display/articledetail?lan=ja&aid=51395
オーディエンスカテゴリーターゲティングでは、以下3つのカテゴリータイプからターゲティング対象とするオーディエンスカテゴリーを選択してください。
- 興味関心:商品やサービスに興味関心を示しているユーザー(潜在層)に対して広告を配信します。潜在顧客の集客、ブランド認知を目的とするカテゴリータイプです。
- 購買意向:商品の検索やカートに入れるなどの購買検討を行っているユーザー、もしくは旅行や結婚などの計画を立てているユーザー(顕在層)に対して広告を配信します。見込み顧客へのアプローチを目的とするカテゴリータイプです。
- 属性・ライフイベント:家族構成や年収、学歴や仕事など特定の属性を持っているユーザー、もしくは就職や結婚などのライフイベントを迎えるユーザーに対して広告を配信します。属性やライフイベントでの絞り込みを目的とするカテゴリータイプです。
オーディエンスカテゴリーターゲティングは、YDNインタレストカテゴリーターゲティングが「興味関心」と「購買意向」に分割され、「属性・ライフイベント」が追加されたターゲティングとなっています。
オーディエンスカテゴリーターゲティングの設定方法とレポートの出力方法
オーディエンスカテゴリーターゲティングの設定方法
オーディエンスカテゴリーターゲティングは、広告グループに設定できます。
①[オーディエンスカテゴリー]を選択してから[編集]をクリック
②[オーディエンスカテゴリーを指定して配信]にチェックして配信したいオーディエンスカテゴリーを選択
③最後に配信したいオーディエンスカテゴリーが指定されているか確認
オーディエンスカテゴリーのレポートの出力
またパフォーマンスレポートを通して、オーディエンスカテゴリーターゲティングの設定の有無にかかわらず、オーディエンスカテゴリーごとの実績を確認できるようになっています。
①管理画面右上の[レポート]をクリック
②「オーディエンスカテゴリータイプ」と「オーディエンスカテゴリー名」その他表示したい項目を指定してレポートを出力
設定もレポート出力も簡単なので、ぜひ実施してみてください!
オーディエンスカテゴリーターゲティングの実績(潜在層 / 顕在層)
さて、実はこのブログではここからが本題です。
オーディエンスカテゴリーターゲティングは、インタレストカテゴリーターゲティングが「潜在層向け」と「顕在層向け」に分割されて誕生しています。
…ということは、オーディエンスカテゴリーターゲティングの興味関心と、購買意向ではそれぞれ違った結果になるということではないでしょうか。
今回のブログでは、実際に数値がどう動くのか確認してみました。
前提条件
商材:金融
期間:90日間
CV数:期間内のCV数300以上
結果は以下のようになりました。
グラフを確認すると、興味関心でインプレッションが多く、購買意向でCVRが高い結果となりました。
これほど想定通りの数値になるとは思っていませんでした…。
認知向けの「興味関心」ではIMPが多く、顕在層向けの「購買意向」ではCVRが高くなりました。
まとめ
今回の検証では本当に「興味関心」は認知向け、「購買意向」は顕在層向けと言える結果となりました。
「購買意向」では、広告を配信する案件と似ている商材でなくても、より行動的なユーザーがオーディエンスカテゴリーとして登録されているのではないかと想定されます。
オーディエンスカテゴリータイプごとの実績は簡単に出力できるので、ぜひみなさんも詳細を確認してみてください。
この記事を書いた人
ShuheiKama