CPAがー73%に!動的検索広告の活用事例と低CPCの理由考察について
みなさん、Google広告の動的検索広告・Yahoo!広告の動的検索連動型広告を活用していますか?
※以下では動的検索広告に表現を統一
今回は私が運用しているアカウントで、動的検索広告を活用してCPAが大きく低下した事例のご紹介と考察を行いました。
動的検索広告とは?
Google広告のヘルプページを一部抜粋してご紹介します。
キーワードを登録しない
ウェブサイトのコンテンツに基づいて広告の掲載対象を設定することで、キーワードに基づくキャンペーンではリーチできなかったユーザーにも広告を表示できます。
URLで指定したウェブページのコンテンツに基づいて、広告の表示対象となるターゲットが選定されます。
そのため、キーワード登録ではターゲットしきれない充実したウェブサイトや大規模な商品在庫を持つ広告主様に最適です。
広告の関連性が高くなる
広告の見出しとランディング ページもウェブサイトのコンテンツを使用して作成されるため、広告の関連性が高まり、時間が節約されます。
そのため、同じページに遷移させる場合も低いCPCとなる印象があります。
利用できない業種やサイトがありますので、詳しくは以下のヘルプページをご確認ください。
Google広告ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/2471185
事例:CPAが73%低下!
ECサイトのアカウントで、特定の時期に需要が集中して高まる商品の訴求でした。
前回までは通常の検索広告にて自動入札(目標コンバージョン単価)を活用しつつ、動的検索広告を補助的に併用していました。
それでも成果は改善できていましたが、今回はCPCの低下を狙って、動的検索広告に絞って配信してみました。
設定条件は以下となります。
- 媒体:Yahoo!広告、Google広告
- 動的広告ターゲット:特定のURL(複数)
- 入札戦略:目標コンバージョン単価
まず、広告費の割合が大きく変わりました。
またクリック数が大きく増加。
低いCPCで多くの流入を促進できました。
狙い通りCPCが低下してくれましたが、予想以上に低下したため、CPAが73%低下しました。
考察:なぜCPCが低下したのか
動的検索広告はなんとなく見出しが自動生成されるからCPCが低い傾向にある、ぐらいのイメージでしたが、
ここまで大きくCPCが低下したことは初めてだったため、なぜ動的検索広告はCPCが低くなりやすいのか考えてみました。
結論から言うと、動的検索広告も広告ランクが決まる仕組みは同じで、
動的に関連性の高い広告が作成されるという点が異なるため、CPCが低くなりやすいのではないかと考えています。
動的検索広告の広告ランクが決まる仕組み
以下のように、広告ランクの判定に違いはありませんでした。
動的検索広告の広告ランクは、キーワード ターゲティング広告と同じ方法でオークション時に決まります。
広告ランクは、入札単価、オークション時の広告の品質、広告ランクの下限値、ユーザーの検索状況、および広告表示オプションなどの広告フォーマットの見込み効果を使って算出されます。
Google広告ヘルプ:動的検索広告、広告ランク、掲載結果について
https://support.google.com/google-ads/answer/7018712?hl=ja&ref_topic=3119126
動的検索広告の表示の仕組み
ユーザーがウェブサイトのタイトルや頻繁に使用されているフレーズと密接に関連した用語を使用して Google で検索を行うと、これらのタイトルとフレーズに基づいてランディング ページが選択され、明確で関連性の高い広告見出しが生成されます。
広告見出しを生成するために使用される要素は数多くありますが、その中で最も重要なのはページの HTML タイトルです。
Google広告ヘルプ:動的検索広告について
https://support.google.com/google-ads/answer/2471185
動的検索広告では、ウェブサイトのランディング ページのコンテンツに基づいて、広告の表示対象となる検索語句が設定されます。
Google広告ヘルプ:動的検索広告について
https://support.google.com/google-ads/answer/2471185
動的検索広告では明確で関連性の高い広告見出しが動的に生成されます。
オークション時に、動的に生成された広告見出しは広告とランディング ページの品質が高く評価されやすい、と私は考えています。
この記事を書いた人
清家将太