【Yahoo!検索広告 アップデート情報】オークションインサイトの提供開始について
Webマーケティングに限らずですが、商品を購入してもらったり、サービスを利用してもらうために、競合他社の状況を知ることは重要なことの1つです。
2023年1月26日(木)にYahoo!広告の検索広告にて、同じ広告オークションに参加している他社の広告と自社の広告の掲載結果を比較できる「オークションインサイト機能」が提供開始しました。
本ブログでは新しく提供された「オークションインサイト機能」についてご紹介いたします。
オークションインサイトとは
オークションインサイトとは以下のような機能です。
オークションインサイトでは同じオークションに参加している他社の広告と自社の広告の掲載結果を比較できます。他社広告と比較して自社の広告の掲載状況を把握することで、パフォーマンス向上のための施策に活用できます。
Google 広告 では同じような機能として「オークション分析」という機能があり、「オークションインサイト」でも、「オークション分析」でも、検索結果画面や配信実績だけでは把握できないオークションの結果を数値で確認できます。
オークション分析レポートを使って、同じオークションに参加している他の広告主様と掲載結果を比較できます。この分析情報により、ご自身が成功している分野と掲載のチャンスを逃している分野を把握して、入札単価や予算を戦略的に決定することができます。オークション分析レポートは、検索、ショッピング、P-MAX の各キャンペーンでご利用いただけます。
Google 広告とは異なり、これまでYahoo!広告では管理画面上で自社以外のオークション結果を確認することはできませんでした。
しかし今回提供された「オークションインサイト」により、オークションの結果を数値で確認し、より適切な施策の実施が可能です。
オークションインサイトで確認できる項目
オークションインサイト機能では以下の項目の確認が可能です。
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インプレッションシェア
広告表示機会の総数に対して、実際に広告が表示された回数(インプレッション数)の割合です。オークションインサイトでは表示URLのドメインごとに他社のインプレッションシェアも確認できます。
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ページ上部表示率
自社の広告(表示URLのドメイン他社の場合は他社の広告)が検索結果ページの上部に表示された割合です。
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ページ最上部表示率
自社の広告(表示URLのドメインが他社の場合は他社の広告)が検索結果ページの最上部に表示された割合です。 -
自社との重複表示率
同じ広告オークションに参加した他社の広告と自社の広告が同時に検索結果ページに表示された割合です。
例:他社(A社)の表示URLのドメインの「自社との重複表示率」が20%だった場合
→自社広告の全インプレッションのうち、20%でA社の広告も同時に表示された。
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他社の上位表示率
同じ広告オークションに参加した、他社の広告の方が自社の広告よりも検索結果ページの上位に表示されていた割合です。
例:他社(A社)の表示URLのドメインの「他社の上位表示率」が10%だった場合
→A社の広告と自社の広告が同時に表示されたインプレッションのうち、10%でA社の広告が自社よりも上位に表示された。
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自社の優位表示率
自社の広告が他社の広告よりも検索結果ページの上位に表示、または自社の広告のみ表示された割合です。
例:他社(A社)の表示URLのドメインの「自社の優位表示率」が 30%だった場合
→自社広告の広告表示機会の総数のうち、30%で自社の方がA社より上位に表示、または自社広告のみ表示された。
これらの項目を確認し、自社の位置づけを確認していきましょう。
オークションインサイトの確認方法
オークションインサイトは以下の流れで利用できます。
①データを見たい単位(「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」)の選択
②オークションインサイトデータを確認したい内容の選択
③「オークションインサイトを表示」ボタンを押下
④オークションインサイト画面が表示
必要に応じて期間を変更したり、選択する内容を変更して詳細を確認していきましょう。
オークションインサイトの活用イメージ
「オークションインサイト」「オークション分析」ではいくつかの活用方法がありますが、今回は2つご紹介します。
クリック単価上昇の要因特定
特定のキーワードにおいてクリック単価が上昇した場合、オークションインサイトを確認することで要因を特定しやすくなります。
「自社との重複表示率」や「他社の上位表示率」が上昇しているドメインがあれば、競合が広告配信を強化している可能性があります。
上記を参考にして、あまりにもCPCが上昇するようであれば入札価格を抑制したり、広告文やキーワードを見直す機会にしてみても良いのではないでしょうか。
他社配信を参考にする
同じような商品・サービスを扱っているアカウントであれば、目標とするコンバージョン単価やROASが大きく変わることはあまり考えられません。
それにも関わらず出稿量が多いドメインがある場合、他社よりも効果的な広告配信を行えていてCVRが高い可能性があります。
「インプレッションシェア」と「ページ上部表示率」や「ページ最上部表示率」が高い場合はCVRが高いから強気で入札価格を設定している可能性があります。
該当ドメインの広告文やランディングページ、商品・サービス、キャンペーンなどを参考にしてみると良いのではないでしょうか。
さいごに
他社にも目を向け、自社の立ち位置を知ることで見えてくるものがあります。
オークションサイトを活用し、施策のブラッシュアップを行っていきましょう。