第2弾:ウェブ広告代理店を選ぶうえで後悔しないコツ。
配信して終わりではないウェブ広告だからこそ、できるだけ長く同じ代理店とパートナーとして歩めるかどうかはとても大切です。
この点については、前回公開した「ウェブ広告代理店を選ぶうえで後悔しないコツ」でもお伝えしました。
(↓前回記事はこちら)
今回はその続編として、前回触れきれなかった追加のチェックポイントを4つご紹介します。
初回提案の場面はもちろん、契約更新や乗り換えを検討する際にもお役立てください。
①代理店タイプの見極め:ブランディング型かROI追求型か
ブランディング重視の代理店
認知拡大から態度変容までを伴走し、クリエイティブの一貫性や世界観を大切にする
ROI重視の代理店
短期CPAやROASを主要KPIに設定し、高速でPDCAを回して費用対効果を最大化する
見分ける指標
目的が「ブランドの価値向上」なのか「今期の売上確保」なのかで、パートナー選びは大きく変わります。
自社ゴールを明確にした上で、どちらの色が濃い代理店かを事前に見極めましょう。
会社説明資料や提案資料に登場する指標もチェックポイントですね。(例:想起率・ブランドリフト vs CPA・LTV)
②売上ノルマ・出稿額ノルマの有無をチェック
ノルマがある代理店の傾向
特定媒体の固定メニュー推し/出稿額を増やす前提の提案が多い
ノルマなし代理店の強み
小予算スタートでも柔軟に改善PDCAを回し、スケールのタイミングも共に検討できる
新規代理店さんとの商談時の確認例
「月●●万円未満でも伴走いただけますか?」
「成果が上がるまでは予算を抑えたいのですが、対応可能でしょうか?」
出稿額に応じて手数料が決まるモデルは多いものの、代理店内部で売上ノルマが強いと、不要な広告枠を勧められるリスクがあります。必ず事前に確認しましょう。
③KPI設計とレポーティングの透明度
優先KPIの共有方法
問い合わせ単価/商談化率/LTVなど、ゴールをどう捉え紐づけるか
レポート頻度と中身
週次や月次で見るべき指標(インプレッション・クリック・CV・ROAS など)
GA4や各ツール連携、ダッシュボード共有の有無も併せてご確認を。
施策の透明度が高いほど、伴走スタイルで広告主・代理店の意見交換がスムーズに行えるためPDCAの速度と精度向上に影響します。
「どこまで数値を開示してくれるのか」「自社もリアルタイムで確認できる環境か」をチェックしましょう。
④契約期間と解約条件の確認
・初期契約:6ヶ月が業界的には一般的。短縮の柔軟性や自動更新の有無を確認
・途中解約時の費用:違約金・最低出稿額・残余手数料などの規定は要注意
・成果未達時の救済策:改善保証・追加支援の有無
・期間別メリット:
短期契約=柔軟に代理店変更しやすい
長期契約=手数料や制作費が抑えられるケースも
「成果が見えないのに長期契約が縛りになる」といった事態を防ぐため、契約書に目を通し、疑問点は必ず事前に質問しておきましょう。
まとめ
・「ブランディング重視」か「ROI重視」か、自社ゴールに合う得意領域を見極める
・売上ノルマ/出稿額ノルマの有無を確認し、不要な提案リスクを回避する
・KPI設計とレポートの透明度をチェックし、改善スピードを最大化する
・契約期間と解約条件を細部まで把握し、途中解約の柔軟性を確保する
上記4点を質問リストに落とし込み、商談前に擦り合わせておけばミスマッチは大幅に防げます。
代理店選びで迷った際は、ぜひ本記事をチェックリスト代わりにご活用ください。
