【YDA】カルーセル広告でマンガクリエイティブを配信してみたって話
今年のGWは円安ということもあり、国内で過ごす方が多かったそうで、どこかの情報番組にて一番の人気旅行先は「東京」と出ていました。人口が多いエリアに更に人が集中するなんて...。いや、でも東京の人は県外に出ているのでちょうどよいのでしょうか。
さて、2021年7月27日にYahoo!ディスプレイ広告（YDA）で、運用型 カルーセル広告の提供が開始されて久しいですね。
今回は、YDAのカルーセル広告にてマンガクリエイティブを配信したときの結果について書いていきたいと思います。
YDA カルーセル広告とは
前述のとおり、2021年7月27日にカルーセル広告が提供されました。
Meta広告やLINE広告のように複数枚の画像を組み合わせて表示する、横長のバナー広告です。複数枚の画像を同時にユーザーに表示することができるため、より情報量を届けることができます。
（引用元：【ディスプレイ広告】運用型 カルーセル広告の提供開始について）
私のスマートフォンではよくマンガアプリの広告が出てきます。
なので、マンガクリエイティブとの相性はよいだろうなと考えていました。
マンガアプリの告知以外で、マンガクリエイティブを配信してみた
今回は以下案件で、マンガクリエイティブを配信してみました。
案件 ：金融系サービス
改善項目：CTR、CVR
検証軸 ：クリエイティブ
元々、Metaでマンガクリエイティブの成果が良かったということもあり、別媒体で配信をしてみることとなりました。かなり人の生活に密着したサービスのため、うまくマンガで訴求できればCVRが上がると推察しています。
ちなみに案件の補足をすると、
・マンガクリエイティブではないカルーセル広告は配信中
・CV数の最大化を導入している
という状況です。
というわけで結果...
全体
| Click | CTR | CPC | CV | CVR | CPA | |
| 通常クリエイティブ | 1,775 | 0.05% | ¥56 | 42 | 2.37% | ¥2,357 |
| マンガクリエイティブ | 2,699 | 0.07% | ¥58 | 66 | 2.45% | ¥2,383 |
※どちらもカルーセル広告
※スマホの場合、スクロールで表全体を確認可能
マンガクリエイティブと静止画クリエイティブ、同期間配信した結果です。
マンガクリエイティブのほうがCTRが高く、CVRも良いという結果となりました。ユーザーからの反応を得られやすいことから、配信もマンガクリエイティブに寄っています。
性別
| 通常クリエイティブ | Click | CTR | CPC | CV | CVR | CPA |
| 女性 | 913 | 0.06% | ¥55 | 18 | 1.97% | ¥2,781 |
| 男性 | 860 | 0.04% | ¥57 | 24 | 2.79% | ¥2,034 |
| 不明 | 2 | 0.07% | ¥68 | 0 | 0.00% | ¥0 |
| マンガクリエイティブ | Click | CTR | CPC | CV | CVR | CPA |
| 女性 | 1371 | 0.07% | ¥55 | 30 | 2.19% | ¥2,494 |
| 男性 | 1322 | 0.06% | ¥62 | 36 | 2.72% | ¥2,283 |
| 不明 | 6 | 0.18% | ¥49 | 0 | 0.00% | ¥0 |
※どちらもカルーセル広告
※スマホの場合、スクロールで表全体を確認可能
分析を進めていくと、女性ユーザーでは、マンガクリエイティブのほうがCVRが良いことがわかりました。
ちょっと考えてみた。
配信の結果からマンガクリエイティブのほうがクリックを促しやすいことがわかりました。マンガ内で自然にサイトへ誘導するような導線があったことも理由かもしれません。
また、このマンガの作風や、登場人物、ストーリーが女性に響きやすかったのではないかと仮説だてています。（確かに配信したクリエイティブでは、主人公が女性なので、あながち間違いでは無さそうです。）
このことから、
・ユーザーに親近感を持ってほしい商材には有効そう
・マンガの内容によっては男性ユーザーの反応を高めることも可能そう
であると考えています。
1枚モノの静止画クリエイティブでは限界が見えてきたときも、カルーセル広告でマンガクリエイティブを使えば、新たな打開策が出てくるかもしれません。
まとめ
今回はYDAカルーセル広告でマンガクリエイティブを用いた検証をしてみました。
マンガアプリの告知以外でもCV獲得に貢献してくれる、意外と心強い味方かもしれません。
制作が大変かと思いますが、是非この記事を見てチャレンジしてくださる方が増えるとありがたいです。
この記事を書いた人
兼頭 里奈
